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幸せの頂点
第11章 物欲



私の恐怖を理解するように部長が私を抱き締める。


「焦らなくていい。全てを手に入れるには時間がかかって当たり前だ。」

「神威…。」

「俺の紫乃だ。だから俺以外の男に安っぽく触れさせるな。」


何故、いつも私の気持ちがわかるの?

何故、いつも私を安心させる強気の言葉をくれるの?

部長と居る事が正しいと感じる言葉に酔いしれる。


「ベッドに行くか?」


シャワーから出て私の身体を拭く部長がニヤニヤとして聞いて来る。


「行きません…。」


もうお昼前…。

部長とベッドに行けば、あっという間に夕方になりスパークリングワインだけの夕食になりかねない。


「まだ紫乃を抱いてない。」


私に身体を擦り寄せて部長が私の頬にキスをしながら甘えた声を出して来る。


「カバオ君…、先にお買い物へ行きますよ。」

「カバオ君、言うな…。」


ふてくされる部長が可愛いと思う。

本当の幸せに心から笑える。

ただし…。

感覚が違うと私はため息を吐く。


「何のため息だ?」


とぼけた男が聞いて来る。

部長と買い物へやって来た。

あのマンションの付近はコンビニすら存在しない高級住宅地なのは理解する。

だからって…。

部長が出してくれた車はまたしても高級百貨店の地下駐車場へと滑り込む。


「好きなだけ買え。」


高級百貨店の地下食品売り場。


「少し見て回ってもいい?」


バイヤーとしての好奇心が疼き出す。

松阪牛や神戸牛を当たり前に扱う精肉店。

部長が飛騨牛のフィレを購入中。

今夜のスパークリングワインはイタリア産。

悩む私に


「イタリアワインだからと必ずイタ飯がいいとは限らんぞ。」


と言って来る。


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