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幸せの頂点
第13章 安泰
部長の指が私の顎をくすぐりながら持ち上げる。
「止め…っ!?」
一瞬で唇が部長の唇で奪われる。
「ングッ!?」
さすがにバックヤードでは不味いと思う。
ダンボールの向こう側から通路を駆け抜ける人の足音や声が響き渡って来る。
なのに部長は私の両手首を握り壁に万歳させて押さえ付ける。
踠けば踠くほどギリギリと強く手首を握られる。
息も出来ないほどに口の中を部長に戦略されて犯されてしまう。
「んぁ…。」
力が抜ける。
口端からはだらしなく涎を垂れ流す。
部長の舌が私の舌の周りを撫で回すだけで頭がボーッとしてしまい、ここがバックヤードだという事実すら忘れそうになる。
長いキスの後、部長がゆっくりと唇を離す。
糸を引くほど溢れた唾液。
「部長…。」
声が上ずった。
「お仕置きは今からだ。」
ニヤリとした部長にゾクリとした。
まだ私の手首は拘束中のまま…。
スーツのジャケットのボタンが外れる。
開かれた前…。
キャミソールが胸の上まで持ち上げられればブラジャーが部長の目の前で露わになる。
「部長っ!?」
「叫べば誰かに見られるぞ。」
頬を味見するようにベロりとひと舐めした部長が小さな声で囁く。
あっという間に外されたブラジャーのホック…。
「紫乃は誰かに見られた方が興奮するのか?」
ブラジャーもキャミソールと同様に胸の上まで一気に捲られる。
背中に当たるコンクリートの壁が有り得ないほどに冷たく感じる。
誰かに見られるから興奮してるんじゃない。
今から始まる部長のお仕置きに興奮をして身体がどんどんと熱していく。
「お願い…、許して…。」
こんな場所で我を失くす醜態だけは晒せない。