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幸せの頂点
第16章 決意



「なんで水曜日?」


私の質問に父が照れた顔をする。


「母さんのところでご飯を食べてるんだ。」

「お母さんの!?」


父と母は寄りを戻したのかと疑いたくなる。


「母さん、今は小さなお店をやってるよ。」


そこへ毎週水曜日だけご飯を食べに行くと言う父に呆れてしまう。


「だったらお母さんに戻って来てって言えば?」

「いいんだ。母さん、今が一番幸せらしいから。」


ビールで酔った父がはにかんだ。

何故、母は今が一番幸せなのだろう?

母と話をしたいと思う。

そんな生活の間に連休が終わり、仕事も少しばかりの余裕が出来た。


「阿久津さん、部長が探してたぞ。」


三浦さんが店舗に居た私にそう告げる。

探してたって…。

いつも居ないのはあの人の方だ。


「その部長は何処に居ます?」

「さあ?阿久津さんの事を聞かれたのも午前中の事だったし、そん時はバックヤードだったな。」


今は午後…。


「三浦さん…、伝言になってませんよ。」

「うちの部所、自由人が多すぎんだよ。」


自由な部長の自由な部所…。

ほとんど売り場に出ない山内さんなんか探すのは至難の技だと思う。


「私からも探します。」


部長の用事の内容はわからない。

前回の出張から一週間は経ってる。

明日は私が休暇だから?

だったら携帯に連絡してくればいいのに…。

バックヤードに下がり部長へ携帯を掛けてみた。


『現在、電波の届かないか電源が入っていない為にこの携帯にはお繋ぎ出来ません。』


無表情なアナウンスにため息が出る。

電波が届かないなら地下の売り場で電波が途切れるスポットに居る可能性がある。


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