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幸せの頂点
第17章 場所



「それって男性的なの考え方です。ファッションのこだわりというよりも杏奈ちゃんの場合はファッションが杏奈ちゃんの一部なんです。そこを譲っちゃうと、もうそれは杏奈ちゃんじゃないんですよ。」


杏奈ちゃんは全てを受け入れる男性となら付き合いたいと言う。


「つまり金子の方が我慢しろと?」

「我慢って考えた段階で金子さんは杏奈ちゃんを諦めるべきです。」

「女性って…、厳しいね。」

「そんな事はないですよ。男性だって女性に自分の好みを押し付けてるじゃないですか。」

「押し付けてる?」

「金子さんだって杏奈ちゃんにロリータを辞めろって押し付けてると思いませんか?それだと杏奈ちゃんに我慢しろって意味と同じでしょ?」

「まあ、確かに…。」


こんな風にお互いの情報を交換しては金子さんや杏奈ちゃんにそれとなく伝えてる。

仕事の情報もそんな感じだ。

里緒ちゃん達がビールの美味しいお店を見つけたと言っては高崎さんや金子さん達と飲みに行ったりと変わらない毎日を送ってる。


「そういえば、阿久津さんには佐伯さんから連絡はあった?」


蕎麦を啜る高崎さんが聞いて来る。

最近は部長を誰もが佐伯さんと呼ぶ。

もう部長じゃない人だから…。

私だけがその流れに馴染めない。


「別に部長から私への連絡なんか来ませんよ。」


いきなりの変な質問に気分が悪いと口を尖らせる。


「あれ?変だな…。梨花は佐伯さんからそう聞いたって言ってたんだけど…。」

「高崎さんの奥様が?」

「近々、佐丸で創業100年の創立祭があるからね。佐伯さんがそれに阿久津さんを招待するつもりだって言ってたらしいよ。」

「佐丸の創立祭?」

「俺も梨花とは行く予定なんだ。」

「高崎さんも佐丸の創立祭に!?」


創業100年の佐丸…。

その創立祭に参加出来る立場の人は佐丸の社員やその身内、後はよほどの特別な顧客くらいのものだ。


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