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幸せの頂点
第17章 場所



藤原などの一流ショップのオーナー達も招待を受けてる場である以上、バイヤーとしては是非にも参加して顔を売りたい催し物である。


「高崎さんは参加が出来るのですか!?」


部長とは違う意味で高崎さんに驚かされる。


「うん、だって…、うちの梨花は…。」


ガッチャーン!!

高崎さんの言葉を遮るように食器が盛大に割れる音が店内に響く。


「梨花さんって…。」

「まあ、そういう事。だからあの佐伯さんがわざわざ阿久津さんを誘うって言った意味を俺としては知りたいんだけどね。」


部長のように高崎さんがニヤニヤとして私を見る。

今更、そんな事を言われても…。

このひと月、あの人を忘れる努力ばかりしてた。

幸せになりたいと言いながら自分でその幸せから逃げ回ってしまった。


「佐伯さん、誤解の多い人だけど…。梨花には正直な人だからさ。」


高崎さんがまた苦笑いをする。


「梨花さんには…。」

「そう、だから阿久津さんへの佐伯さんの態度には一応は気付いてた。」

「やめて下さい…。」


今更の話に顔が熱くなる。


「今の部長は…、やっぱり佐丸で働いてるの?」


梨花さんと2人で佐丸に再就職したかが気になる。


「それはまだだよ。梨花の体調が思ってたよりも、まだ思わしくないからね。」

「梨花さんの体調が?」

「元々がそんなに強い方じゃないんだ。だから佐伯さんが過保護になった。その過保護から逃げたいって梨花はいつも望んでた。」


そうやって無理をした結果の流産だった。

それから高崎さんとは結婚したものの、高崎さんが仕事中は家で1人っきりになる。

それに耐えられないから働きに出たいと梨花さん自身が望んだ。



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