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幸せの頂点
第21章 本来

「感じるか?」
少し切ない声がする。
「イカないの?」
ほとんど動かない部長をいつもよりもはっきりと感じるから身体中が敏感になったように思う。
「このままイキたくないな…。」
「なんで?」
ほんの少しだけ部長が指先で触れるだけで全身がビクビクと反応しちゃう。
「紫乃は…、まだ決心がつかないだろ?」
悲しげな部長の目に胸に痛みが走る。
「決心?」
「俺にとっては佐丸の跡取りとかどうでもいい。だけど紫乃とは結婚がしたい。紫乃にだけは俺の子を産んで欲しいと思う。」
こんな状況でのプロポーズとか酷いとか思う。
「結婚って…!?」
そう叫ぶ口をキスで塞ぎ腰の辺りを部長の指先が這い下りる。
口の中を部長の舌が掻き回す。
息をする事も許さないキス…。
ゆっくりと下ろされた指先は私の股間の割れ目に到達する。
部長の唇が糸を引いて私の唇から離れた瞬間…。
部長の指先がクリトリスを押して来る。
「やっ!あんっ!両方とか…らめっ!」
「俺と結婚するだろ?」
ニヤニヤと意地悪に笑いながら私の敏感な部分を責め続ける。
「やぁん…、おかしくなっちゃうから…。」
「イエスの返事を聞くまではこのままな。」
俺様は逆らう事を許さない。
強引で私に選択肢を与えない。
クリトリスからの刺激で開いた子宮に部長のペニスが突き刺さる。
「イクッイクーッ…。」
シーツを握り締めて狂いそうなほどに悶える。
頭の中は真っ白で佐丸の事や跡取りの事なんか考える余裕なんかなかった。
ただ部長が与えてくれる幸せだけに流される。
私は選ばなければならない。
部長と共に幸せの頂点を目指すべきか否か…。
その答えを出す前に私の意識が飛んでいた。

