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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第10章 さよなら浅倉氏



「だからといって、毎日セックスしろと言ってる訳ではないよ、ワッハッハハ」

「ただいまぁ」


詩織が浴室から帰ってきた。
もう下着姿ではない。
服に着替え、バッグも手にしている。


「おおっ、奥様!今日は素晴らしい1日となりました。本当にありがとう」


浅倉氏はソファーから立ち上がり、90度に腰を曲げ深々と頭を下げた。


「あ……こちらこそ、ご迷惑おかけしました」


詩織が照れ笑いしながら俺の横へと座る。


浅倉氏は浴室へは行かず、服に着替えながら


「ほれ、ご主人も着替えて。早く二人きりになりたいだろ、ワッハッハハ」



そのまま玄関に行き財布から札を取り出した。


「あ、俺払います!」


「いいからいいから、歳上に恥をかかせんでくれ、ワッハッハハ」


「でも……こちらがお誘いしたんですし」


「まぁまぁ、その代わり奥様、今日はご主人に美味しい料理でもご馳走してもらいなさい」


「フフッ……ありがとうございます」



こうして俺達は禁断の情事を過ごしたラブホを後にした。



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