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碧の島
第10章 感じる事
両手にタッパーを抱え店を出て・・・。
最近はキクお爺ちゃんの家の横の近道階段をよく使う私。
茂みの中の階段を降り・・・・。
直ぐに見えるターミナルの屋根。
裏口から入るとお土産屋さんの脇に出て~・・・その先が・・・彼等が居るお店。
私がタッパーを抱えていると・・・。
「恵理ちゃん今日も味見してもらうの~????(笑)」
お土産屋のオバちゃんが顔を出して笑って言ってきた。
真黒なオバちゃんだ(笑)
「はい(笑)今日は美味しそうな鯛を頂いたんですよ~・・・」
そう言うとオバちゃんは透明なタッパーを見て・・・・。
「美味しそうじゃないか(笑)・・・でも俊君今日見かけないよ???」
???????
嘘ッ・・・・。
今日こそはって張り切って来たのにッ・・・まさかの不在ッ????
「一応行ってみます~・・・(笑)」
オバちゃんにお辞儀をして奥のお店に向かった・・・・。
ドアの窓を覗くと・・・そこには翠君が一人座って何かを書いている。
??????
もしかしてツアーに出ちゃったかな????
ドアを開けると翠君が顔を上げ・・・・。
「あ、・・・もしかして俊也さんに????(笑)」