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碧の島
第25章 私が居なくなったら
星野・・・・桜・・・・・。
あの時星野さんは・・・まるで自分にいつか何かが起きるかのような言い方をしたの。
その日の夜、私は島のホテルで美波を寝かしつけテラスでお茶を飲んだ・・・・。
自分の身に何かが起きるんじゃないかって・・・・。
私もそう思った時期があった。
自分の身に何かが起きたら・・・そう感じる人って・・・・。
そうそういないと思う。
テラスから見える海を眺め・・・携帯を握りしめた。
「美晴・・・お風呂入ってきたら???(笑)」
振り返ると龍がアイコスを手に持って立っていた・・・・・。
私があの時、逃げ切れたのは・・・・龍のお陰。
龍の方に手を伸ばすと、龍は後ろから私を抱きしめ・・・・・。
「美晴・・・(笑)・・・好きだよ・・・・」
・・・・・・・//////////
ガッチリした腕の中で私は今・・・安心して生活ができる。
彼女は、俊也君の傍に居ても何かに怯えてる・・・そう感じた。
顔を上げ龍の顔を見ると綺麗な長い睫毛。
・・・・・・・・。
「星野さん・・・・心配・・・・・」
何から逃げてきたんだろう・・・何が彼女を・・・追うのか・・・・。
胸騒ぎが・・・する・・・・。