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碧の島
第27章 倉田が来た訳
「だからぁ~・・・(笑)(笑)あの子はあんな顔をしてるけどこっわい女なんだって~ッ」
・・・・・・・・。
飲み屋で島の人間の注目を集めるのは・・・・。
髭面の・・・・。
倉田という男・・・・。
俺はビールを飲みカウンター席から座敷の方を冷めた目で見ていた。
座敷には、バカなマッサンが倉田に食いついて・・・その周りには婦人会のオバちゃん達・・・・・。
「ったく・・・下らねーな・・・・」
俺がそう言って煙草に火をつけると・・・・。
カウンターの中で料理を振舞うのは居酒屋の主人・・・銀さん・・・・。
頭に鉢巻をし俺に漬物を出し・・・・。
「お前今日あの店行ったのか?」
銀さんがそう言い・・・俺はきゅうりの漬物を齧って・・・・。
「行ってない・・・だって店の前で婦人会のババァが溜まってたからなー・・・・」
俺がそう言うと婦人会のおばば一人が俺の所に来て・・・・。
「アンタあんな怖い女に騙されなくって良かったわねぇ~(笑)俊君はもう洗脳されてるからねぇ~・・・・」
って・・・・。
いや・・・・。
恵理ちゃん・・・・じゃない・・・桜ちゃんはそんな子じゃない・・・・・。