この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
碧の島
第27章 倉田が来た訳
桜side
「桜・・・明日から本島に行くか?(笑)」
・・・・・・。
俊也はそう言って自宅のキッチンでパスタを作ってくれた・・・・・。
・・・・・・・。
私は俊也の隣に立ち・・・・。
「あの・・・島の人達に私の事を聞いてる人はまだ居るんだよね・・・・」
お皿を持って言うと・・・・。
俊也はパスタを野菜と一緒に炒め・・・・。
フライパンを持ち上げた。
私がお皿を台に置くとそこにパスタを盛りつけ・・・・・。
「あんな奴気にしなくていい・・・皆・・・アイツが変な奴だと直ぐに気付く・・・・」
でも・・・・。
じっとそのパスタを眺めていると・・・・。
俊也はフライパンを戻し私の頭に手を乗せて・・・・・。
「明日から~・・あ、沖縄じゃなくて九州でも行くか?鹿児島の温泉とか~・・・あ、そうだ!長崎の夜景とか、・・・それか九州一周??あっ!福岡に屋台でラーメン食いに行くか?」
・・・・・・・・。
俊也は凄く・・・気を使ってくれてるのも分かる。
でもね・・・・。
私の頭の中は・・・・。
あの・・・。
殺人犯が・・・。
私を殺しにくるんじゃないかって・・・・。
怖い・・・・。