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ネコの拾い方…
第2章 その出会いがあったから…
あの時の屈辱は今も覚えてる。
「清太郎…、痛い…。」
苛立ち紛れに昌弘の肩に爪を立てた僕に昌弘が言う。
「僕はもっと辛かったんだ。」
「それって5歳の時の話だろ!?」
そう叫ぶ昌弘のペニスが少し萎えて柔らかくなる。
「萎えるなっ!」
「だって…。」
「イかせ屋の本家である僕を抱いてるくせに…、萎えるとか許さないよ…。」
「いや、俺は客じゃないからな。」
「お黙り…。」
昌弘が感じるようにわざと腰を振れば
「うっ…、がっ…、待て…、清太郎…出そう。」
と呻く昌弘の顔が歪む。
「1回…出す?」
飛び切りの笑みを浮かべて昌弘を見れば昌弘は悪魔でも見たような表情で目を見開いて横に首を振る。
「清太郎が満足するまで我慢はするから…。」
話を続けろと昌弘が促す。
一度、情事が始まれば僕が満足するまでというのが2人の中で出来たルール。
昔は一晩で昌弘を10回以上、射精させた事もある。
若い時なら、それでも良かった。
流石に今は、そこまでするのを昌弘は嫌がる。
「別に、大した事はなかったんだ。」
叔父が作った不味いお子様ランチを食べた僕は1人だけ本家の屋敷に戻る事になった。
1人になった僕は考える。
何故、わざわざ本家に僕が送られたのかと…。
親戚の家に行くだけなら姉と一緒で良かったはず…。
僕が本家を継ぐからと言っても不味いお子様ランチを食べさせられた理由がわからない。
考え込む僕の元へ叔父が帰って来たのは夜だった。
距離を置いて僕を見る叔父は何かに怯えてると子供の僕にもわかるほど憔悴してた。
「おかえりなさい。」
僕から叔父に歩み寄る。
なのに叔父は僕から逃げるように後さずる。