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ネコの拾い方…
第5章 必ず帰って来るから…



「だめっ…、で…ちゃう…。」


妙に甘えた声が出る。

40をとっくに過ぎたオッサンだという自覚はある。

そんな僕でも昌弘は嬉しそうに目を細めて見る。

今も変わらない熱い視線を感じる。

僕を背中から抱き締めて腰に回す手で僕のペニスをそっと握る昌弘が僕の頬に口付けする。


「我慢汁を垂らして…、清太郎のチンコ…、やらしい。」


わざと挑発する言葉を投げかけて昌弘は僕を興奮させる。

僕を亀頭の先から流れ落ちる愛液を昌弘が指先で拭い、亀頭に広がるようにして撫で回す。

敏感な部分から身体全体へと広がる快感…。

そして同時にアナルから挿れられた昌弘のペニスが僕のお腹の中を奥へ奥へと突き上げる。


「あんっ…、両方は…。」

「気持ちいいんだろ?清太郎の尻がギュウギュウに締め付けて来るから俺もすげー気持ちいい…。」


昌弘は満足したのだろうか?

僕が満足するまでという約束に縛られた情事でいつも、その事を考える。

付き合って、始めの頃は僕が昌弘をイカせる事に必死だった。

昌弘がゲイじゃなかったから…。

平凡な男なんかいつでも捨てられると考えるのが怖かった。

そのうちに昌弘が


『お前は満足してんの?俺はお前が満足するまで抱いてやりたいと思ってる。』


と言い出した。

そして、僕が満足するまでというルールが生まれる。

それでも昌弘はどうなの?

それを知りたくて知るのが怖い。


「昌弘…、いい?」

「ああ…。」

「昌弘は…、満足?」

「お前がイク時に顔が見れる瞬間が一番満足する。あのイかせ屋をイカせてやったって思うだけで優越感が堪んねえ。」


イタズラに成功した子供の様な笑顔を見せる昌弘に満足する。


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