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ネコの拾い方…
第5章 必ず帰って来るから…



平凡だから、小さな事で満足する。

きっと遼は満足なんか出来ない人生だったに違いない。

今度は僕が遼を助ける時かもしれない…。

快感の波が襲って考えがぼんやりとしてしまうギリギリの状況で漠然とした想いが過ぎる。


「イクッ…、出るっ!出ちゃう…。」


女のように悲鳴を上げていた。

痺れるような快楽の中で解き放たれる解放感を感じる。


「イッ…。」


短く昌弘が声を上げる。

お腹の中に込み上げる熱いもの…。


「愛してる…。」


そう静かに呟いた昌弘が僕の肩にキスを落とす。

僕が手に入れた幸せ…。

昌弘の気持ちに答えるように昌弘の手に口付けをすれば、今にも寝落ちしそうな昌弘が口にタバコを咥える。

昌弘はタバコを咥えても、すぐに火を点けたりはしない。

赤ん坊のおしゃぶりと同じらしく意味無く咥えてるだけの時の方が多いと思う。


「明日はどうする?清太郎…。」


目を閉じた昌弘が聞いて来る。

明日も何も…。

窓の外が紫色に輝き、朝を迎えてる事を知らせてる。

既に今日…。


「仕事がある。」


僕がそう言うと


「ぐはっ!んじゃ、俺は1人寂しく清太郎君のお帰りをお待ちしておりますよ。」


と拗ねた声が返って来る。

昌弘の髪を撫でる。

しばらくすれば昌弘の小さな寝息が聞こえる。

だらしなく口に咥えたタバコを取り上げて灰皿に置き、僕だけがそっとベッドから抜け出す。

それは、いつもの事…。

シャワーを浴び、1人で昌弘の部屋から立ち去るのが当たり前になってる。

ただ、今朝は違う。

僕は予め用意していた一通の手紙を取り出し、昌弘の為にと短いメモを書く。


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