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第3章 アリョーナの旅路・最終章

アタシは、ドイツにいた時に結婚をしたダンナとドカバキの大ゲンカを起こしまして離婚をしたことを筆頭に、その次にフランスで再婚をしましたダンナとも、性格の不一致などで大ゲンカを繰り返していましたし、ボストンで再婚をした時のダンナやシカゴでお見合いをした時の相手との人間関係もギクシャクしていました。

そう言ったことは、ハバロフスクで両親が決めた結婚相手との挙式前夜にガラの悪い男たちから集団でレイプされた事件のトラウマが原因で、結婚に消極的になっていました。

アタシは今も、19歳の時に受けたトラウマを引きずったまま暮らしていたので、結婚や恋愛の話を聞くたびに顔が曇ってしまいまして『どうしてアタシだけは…』と想うようになってしまいました。