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アリョーナの旅路
第3章 アリョーナの旅路・最終章
アタシとタメルランが別れてから数日後のことでありました。
アタシは、ジェノヴァの港にいまして、ボストンバックと赤茶色のバッグを持ってフェリーに乗り込んだのでありました。
アタシは、再び旅に出ることにしました。
19歳の時から始まった幸せ探しの旅は、残念ながら終着駅にたどり着くことができずにまたふりだしからやり直しと言うことになってしまいました。
いっぱい傷ついて、いっぱい泣いて、いっぱい苦しんで…
女の幸せを探し続けていましたがアタシがほしい幸せはどこにもなかったのでありました。
でも…
アタシは…
あきらめない…
また、ふりだしにもどってやり直せばいいのよ…
立ち止まってはいられないわ…
アタシは…
自分の足で、しっかりと歩くのよ…
アタシは、船室の窓から見える青く澄んだジェノヴァ湾を見つめながら何度も何度も言い聞かせていました。
(ボーッ!!ボーッ!!)
出船の汽笛が鳴り響いた時、船はゆっくりと岸壁から離れて行きまして、地中海からジブラルタル海峡を経由しまして大海原へ向けて出港をしました。
アタシが、本当の幸せにめぐりあって、アタシのことを心底から愛してくれる人が見つかって、プロポーズをされて、結婚が決まって…ウェディングベルを鳴らす日が来るまで…
アタシの旅は、まだまだ続くのでありました。
【完】
アタシは、ジェノヴァの港にいまして、ボストンバックと赤茶色のバッグを持ってフェリーに乗り込んだのでありました。
アタシは、再び旅に出ることにしました。
19歳の時から始まった幸せ探しの旅は、残念ながら終着駅にたどり着くことができずにまたふりだしからやり直しと言うことになってしまいました。
いっぱい傷ついて、いっぱい泣いて、いっぱい苦しんで…
女の幸せを探し続けていましたがアタシがほしい幸せはどこにもなかったのでありました。
でも…
アタシは…
あきらめない…
また、ふりだしにもどってやり直せばいいのよ…
立ち止まってはいられないわ…
アタシは…
自分の足で、しっかりと歩くのよ…
アタシは、船室の窓から見える青く澄んだジェノヴァ湾を見つめながら何度も何度も言い聞かせていました。
(ボーッ!!ボーッ!!)
出船の汽笛が鳴り響いた時、船はゆっくりと岸壁から離れて行きまして、地中海からジブラルタル海峡を経由しまして大海原へ向けて出港をしました。
アタシが、本当の幸せにめぐりあって、アタシのことを心底から愛してくれる人が見つかって、プロポーズをされて、結婚が決まって…ウェディングベルを鳴らす日が来るまで…
アタシの旅は、まだまだ続くのでありました。
【完】