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アリョーナの旅路
第3章 アリョーナの旅路・最終章
「大家さん…もういいのです…行かせてください。」

アタシは大家さんにこう言った後に、ボストンバックと赤茶色のバッグを持って、タメルランと一緒にミラノ中央駅へ向かいました。

ミラノ中央駅についたアタシとタメルランは、ジェノヴァ行きの列車を待っていました。

アタシはこの時、このままマルタに行くべきか、それともコモへ行くべきかを悩んでいたのでありました。

コモに行けば、ルガーノさんとまた顔を合わせることになる…

ルガーノさんには会いたくない気持ちが強い中で、ルガーノさんのおじさまがルガーノが泣いていると言うのを聞きまして、気持ちがひどく動揺していたのでありました。

その時でありました。

タメルランがアタシに「オレがコモまで行ってくる。待っていてほしい。」と言いまして、アタシにミラノ中央駅で待つように言いまして、どこかへ行ってしまいました。

それからアタシは、数日の間待ちぼうけを食らってしまいました。
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