この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブ・アンド・セックス
第1章 大きな舞台に立ちたい!
その夜、オレたちは、家の近所のコンビニで、スパークリングワインとチーズを買うと、住んでいるマンションの屋上へあがった。本当は、入っちゃいけないんだけど、オレたちの秘密の練習場だ。デート場でもある。
「乾杯!」
オレたちは、グラスを合わせた。
「ああ、おいしい」
麻衣が、空を見上げながら微笑んだ。
「どんな舞台になるのかな」
「さあ……。でもいい舞台にできるかは、オレたちの頑張り次第だと思うよ」
麻衣は姿勢を正すと、芝居がかった口調で、
「努力した者が成功するとは限らないが、成功した者は必ず努力している……」
「それ、誰のセリフ?」
「うーん、誰だっけ……忘れちゃった」
オレたちは、顔を見合わせて笑った。
月のきれいな夜だった。ワインのボトルを空にしたオレたちは、仰向けに寝転がって空を見上げた。夜風が心地よく頬を撫でる。
麻衣は片ひじを立てて上半身を起こすと、オレに唇を重ねてきた。そのまましばらく麻衣の優しい口づけを楽しんだあと、オレは両手で麻衣の身体を抱き寄せた。
「あん……」
舌を絡め合いながら、背中を撫でるように手を這わせ、引き締まったお尻をまさぐる。麻衣の吐息が熱くなっていく。オレの股間も強張ってきた。
「にゃん!」
突然、麻衣が両手でオレの胸を突っ張り、身体を離した。
「にゃ~お」
四つん這いになり、腰を妖しく揺らしながら這い回り始める。
「『キャッツ』か……」
動物の動きを真似たパントマイム。ここでよくやる稽古の1つだ。
「にゃお~ん」
オレも鳴き声を上げて応えると、四つん這いなり、麻衣にじゃれついていった。オレたちは猫になりきって、身体を擦り付けあった。
「乾杯!」
オレたちは、グラスを合わせた。
「ああ、おいしい」
麻衣が、空を見上げながら微笑んだ。
「どんな舞台になるのかな」
「さあ……。でもいい舞台にできるかは、オレたちの頑張り次第だと思うよ」
麻衣は姿勢を正すと、芝居がかった口調で、
「努力した者が成功するとは限らないが、成功した者は必ず努力している……」
「それ、誰のセリフ?」
「うーん、誰だっけ……忘れちゃった」
オレたちは、顔を見合わせて笑った。
月のきれいな夜だった。ワインのボトルを空にしたオレたちは、仰向けに寝転がって空を見上げた。夜風が心地よく頬を撫でる。
麻衣は片ひじを立てて上半身を起こすと、オレに唇を重ねてきた。そのまましばらく麻衣の優しい口づけを楽しんだあと、オレは両手で麻衣の身体を抱き寄せた。
「あん……」
舌を絡め合いながら、背中を撫でるように手を這わせ、引き締まったお尻をまさぐる。麻衣の吐息が熱くなっていく。オレの股間も強張ってきた。
「にゃん!」
突然、麻衣が両手でオレの胸を突っ張り、身体を離した。
「にゃ~お」
四つん這いになり、腰を妖しく揺らしながら這い回り始める。
「『キャッツ』か……」
動物の動きを真似たパントマイム。ここでよくやる稽古の1つだ。
「にゃお~ん」
オレも鳴き声を上げて応えると、四つん這いなり、麻衣にじゃれついていった。オレたちは猫になりきって、身体を擦り付けあった。