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第2章 舞台の上でセックス！？

２週間後、稽古初日、顔合わせの日がきた。

「どんな服を着ていけばいいかな」麻衣は、朝から頭を悩ませていた。「相沢先生と初めてお会いするんだから、あまりラフな格好はできないし……」

女はつくづく大変だと思う。

散々迷った末、ボーダーのＴシャツとネイビーのアンクルパンツというコーディネーションに落ち着いた。さわやかな雰囲気が麻衣にとてもよく似合っている。

ほっそりした首には、金の細いネックレスが巻かれていた。付き合い始めたとき、オレが最初にプレゼントしたものだ。いつ、どんな役がきてもいいように、麻衣は結婚指輪をしていない。外したとき跡が残るからだ。その代わり、と言って、いつもこのネックレスを着けてくれていた。

オレは定番のブルーのシャツとベージュのチノパンを選んだ。

オレたちは、緊張しながら、事前に案内されたオフィス相沢の稽古場へと向かった。