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ラブ・アンド・セックス
第2章 舞台の上でセックス!?
「待ってたわ!」

稽古場に着くと、玲子さんが真っ先に駆け寄ってきてくれた。前に会ったときと同じく黒いタイトミニのスーツをビシッと着ている。

「大丈夫? 準備は万全?」

「はい、ちゃんと動けるようトレーニングはしてきました」

「私もです」

「そう」玲子さんは、満足そうに頷いたあと、「スタッフのみんなを紹介するわ」と言って、オレたちを一人ひとりに紹介してくれた。

照明の川村さん、音響の吉池さん、衣装の金井さん、大道具の渡辺さん、メイクの柴崎さん、その他、共演する人たちも含めて30人くらいと挨拶を交わした。みんな相沢先生の舞台では常連の人たちばかりだった。

ちょうど挨拶がひと通り終わったところで、石原晃司さんと奥さんの夏希さんが到着した。日本舞台大賞の主演男優賞、主演女優賞をとった二人だけに、非の打ちどころのない美男美女のカップルだ。輝きが半端じゃない。

石原さんは、胸元が開いたイタリアンカラーの黒いシャツをエレガントに着こなしていた。ボトムも黒で颯爽としている。夏希さんは、身体にピッタリとフィットしたグレーのTシャツにデニムのサブリナパンツを履いていた。ボディラインがはっきりと出ている上に、胸元がV字型に大きく開いていて、とてもセクシーだった。目のやり場に困ってしまいそうだ。

早速、玲子さんがオレたちを紹介してくれた。

「ダブルキャストで主人公の夫婦を演じる三上翔平さんと三上麻衣さんです」

「よろしくお願いします」

オレたちは揃ってお辞儀をした。

「こちらこそよろしく」

石原さんたちは、笑顔で応じてくれた。

「相沢先生、厳しいから大変だけど、がんばってね。きっと損にはならないから」

夏希さんが、オレと麻衣の肩を優しく叩いてくれた。
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