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ラブ・アンド・セックス
第2章 舞台の上でセックス!?
「それにパートナーを換えると言わなかっただけでもよかったよ」

「パートナーを換えるってどういうことですか?」

「僕が、麻衣さんと夫婦役を演じて、夏希は三上くんと演じるってことさ」

「そんな、まさか……」

「いや、先生なら言いかねない。舞台の鬼だからね。いいものをつくるためには何でもやる。まあ、僕は麻衣さんだったらやってもいいけど。意外とMFEOで相性がいいかも知れないしね」

石原さんは、ワイングラスを片手に、麻衣のほうに熱い視線を向けた。さすがは一流の役者だけあって魅力的な目をしている。あの目で見つめられたら、女の人はたまらないだろう。麻衣は、頬を赤く染めて、逃げるように顔を背けた。

「あなたったら、何をいやらしいこと言ってるの。麻衣さんが困ってるじゃない。ごめんなさいね」

「冗談だよ。冗談」

石原さんは、大きな声を出して笑った。

「大丈夫です。気にしないでください」

小さな声で麻衣が答えた。
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