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ラブ・アンド・セックス
第2章 舞台の上でセックス!?
「それにしても驚いたな、今回の演出には。舞台の上で実際にセックスするなんて、先生も思い切ったことを考えたものだ」
話が一段落したところで、おもむろに石原さんが言った。
「私も驚いちゃった。先生も随分無茶なことを言うわ」
夏希さんが続けた。
「そうなんですか? お二人とも平気だとばかり思ってました」
「そんなことないよ。舞台の上でセックスするなんて、今まで聞いたこともないからね」
「でも、するんですよね?」
「それはもちろん、役者だから。舞台監督の言うことは絶対だよ」
石原さんは、オレの空いたグラスにワインを注いでくれた。
「あの~、1つ聞いてもいいですか?」
恐る恐るという感じで麻衣が言った。
「どうぞ、何でも聞いてみて」
「恥ずかしくはないんですか? 人前でそういうことをするの。私は恥ずかしいです。舞台には立ちたいので、さっきはできると言いましたが、正直、ちゃんとできる自信はありません……」
最後の方は消え入るような小さな声になっていた。
「それは僕だって恥ずかしいし、ちゃんとできるか不安なのも同じだよ。夏希だってそうだろう」
それはそうよ、という感じで夏希さんが大きく頷いた。
「でも僕は、相沢先生を信じてる。今までも驚くようなことをたくさんやらされたけど、みんな素晴らしい作品になったんだ。今度の舞台もきっと素晴らしい作品になるよ。先生を信じてがんばってみる、それしかないと思う」
「私も先生を信じてるわ。先生は、決して邪な考えで舞台をつくるような人じゃないもの。本物の芸術をつくる人よ」
二人とも相沢先生を信頼していることがよくわかった。おそらく、そうした強い絆がいい舞台をつくるんだろう。オレもいずれその絆の中に入れるのだろうか。
話が一段落したところで、おもむろに石原さんが言った。
「私も驚いちゃった。先生も随分無茶なことを言うわ」
夏希さんが続けた。
「そうなんですか? お二人とも平気だとばかり思ってました」
「そんなことないよ。舞台の上でセックスするなんて、今まで聞いたこともないからね」
「でも、するんですよね?」
「それはもちろん、役者だから。舞台監督の言うことは絶対だよ」
石原さんは、オレの空いたグラスにワインを注いでくれた。
「あの~、1つ聞いてもいいですか?」
恐る恐るという感じで麻衣が言った。
「どうぞ、何でも聞いてみて」
「恥ずかしくはないんですか? 人前でそういうことをするの。私は恥ずかしいです。舞台には立ちたいので、さっきはできると言いましたが、正直、ちゃんとできる自信はありません……」
最後の方は消え入るような小さな声になっていた。
「それは僕だって恥ずかしいし、ちゃんとできるか不安なのも同じだよ。夏希だってそうだろう」
それはそうよ、という感じで夏希さんが大きく頷いた。
「でも僕は、相沢先生を信じてる。今までも驚くようなことをたくさんやらされたけど、みんな素晴らしい作品になったんだ。今度の舞台もきっと素晴らしい作品になるよ。先生を信じてがんばってみる、それしかないと思う」
「私も先生を信じてるわ。先生は、決して邪な考えで舞台をつくるような人じゃないもの。本物の芸術をつくる人よ」
二人とも相沢先生を信頼していることがよくわかった。おそらく、そうした強い絆がいい舞台をつくるんだろう。オレもいずれその絆の中に入れるのだろうか。