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ラブ・アンド・セックス
第3章 石原夫妻の艶技
「一度、照明点けて!」

先生の声が聞こえた。部屋が明るくなった。

「どうした?」

スクリーンの向こうから先生が現れ、近寄ってきた。

「すみません。勃たなくて……」

オレは、自分のモノを握りしめながら言った。惨めだった。

「仕方がないさ、初めてなんだから。プロのAV男優でもそういうことはあるらしいから、気を落とすことはない。少し時間を置こう」

てっきり怒られると思っていたが、先生は優しく慰めてくれた。

「すみませんでした」

オレは、深々と頭を下げた。

「三上くんたちは、少し休憩してくれ。石原くん、君たちはいけるか?」

「いつでも大丈夫です」

「よし。じゃあ、選手交代だ」

オレたちは、石原さんと夏希さんに場所を譲った。麻衣は衣装を着ると、オレの手を引いて、稽古場の隅に連れていってくれた。

「麻衣、ごめんな」

麻衣は首を振り、優しくオレを抱きしめてくれた。

「先生も言ってたでしょ。気にすることないわ」

麻衣に慰められて、ほんの少しだけどオレの心は安らいだ。
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