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友泉(ゆうみ)とたっくん・オムニバス
第1章 かあさんはぼくだけのアイドル

8月の第2木曜日のことでありました。
アタシとたっくんは、いつものようにふたりきりで朝ごはんを食べていました。
テーブルの上には、コッペパンとグリーンサラダとベーコンエッグとミルクが置かれていました。
たっくんはサラダに入っているラディッシュを食べましてひと間隔を空けてから、アタシにこう言いました。
「かあさん。」
「なあに?」
「あのね…今度のぼくの休み時…空いているかな…」
「えーっ、たっくん、どうしたのよ急にぃ…」
「あのねかあさん…7月にエミフル(フジグラン)がリニューアルオープンしたので…いつか…お休みが取れたら…かあさんとデートをしたいなって思っていたのだけど…どうかな?」
アタシはたっくんの問いかけに対しまして『そうねぇ…』と言うてから、たっくんに返事をしました。
「ごめんねたっくん…せっかくたっくんがデートに誘ってくれたのに…その日は、パートなの…ごめんね。」
アタシがパートでお休みが取れないとたっくんに伝えた時、たっくんは、さみしそうな表情で「残念だな。」と言いましてからスーツのジャケットと黒の手提げかばんを持って『会社に行ってくる。』と言いまして家を出ました。
アタシは、さみしそうな表情で家を出たたっくんの後ろ姿を見てかわいそうなことをしてしまったと思って悲しくなりました。
アタシ…
たっくんのことが好きなのに…
また、たっくんを傷つけてしまったわ…
ごめんね…
たっくん、ごめんね…
アタシとたっくんは、いつものようにふたりきりで朝ごはんを食べていました。
テーブルの上には、コッペパンとグリーンサラダとベーコンエッグとミルクが置かれていました。
たっくんはサラダに入っているラディッシュを食べましてひと間隔を空けてから、アタシにこう言いました。
「かあさん。」
「なあに?」
「あのね…今度のぼくの休み時…空いているかな…」
「えーっ、たっくん、どうしたのよ急にぃ…」
「あのねかあさん…7月にエミフル(フジグラン)がリニューアルオープンしたので…いつか…お休みが取れたら…かあさんとデートをしたいなって思っていたのだけど…どうかな?」
アタシはたっくんの問いかけに対しまして『そうねぇ…』と言うてから、たっくんに返事をしました。
「ごめんねたっくん…せっかくたっくんがデートに誘ってくれたのに…その日は、パートなの…ごめんね。」
アタシがパートでお休みが取れないとたっくんに伝えた時、たっくんは、さみしそうな表情で「残念だな。」と言いましてからスーツのジャケットと黒の手提げかばんを持って『会社に行ってくる。』と言いまして家を出ました。
アタシは、さみしそうな表情で家を出たたっくんの後ろ姿を見てかわいそうなことをしてしまったと思って悲しくなりました。
アタシ…
たっくんのことが好きなのに…
また、たっくんを傷つけてしまったわ…
ごめんね…
たっくん、ごめんね…

