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黄昏異変 肉欲の奈落
第3章 恐怖の熟女同時多発エロ攻撃
 翌日、デスクに座るユカリに来客を告げる電話が鳴った。

 「坂根早苗様が面会です」
 「通してください」

 ユカリは、社長室のドアを開けた。

 「社長、応接室を貸していただけるかしら」
 「いいよ。しばらく来客の予定もない」

 まもなく、現れた早苗を見て社長の光村慶太は驚いて立ち上がった。

 (まるで瓜二つだ・・・)

 「社長の光村です」

 二人は名刺を交換した。

 (札幌の医師がいったいどんな所要で・・。それにしても美しい方だ)

 名刺を見た慶太は目を丸くして二人を見比べていた。

 「お兄さん、ごめんなさい。他人に聞かれたくないチョッと込み入った話があるの」

 二人の女性は応接室に消えた。

 初対面のときとは違って二人は冷静だった。
 早苗は三ヵ月間連絡できなかった事情を、ユカリはその間に起きた浩二との出会いをこもごも相手に伝えた。

 互いの話を聞き終えたとき、二人は容易に抜け出すことの出来ない迷路に迷い込んでいることを知った。

 運命の皮肉か、神様の悪戯か、前世の因縁か。

 相手に犠牲を求めるのは酷だ。
 しかし、自分が犠牲になることはそれ以上に出来ない相談だった。
 二進も三進も行かなくなった二人は押し黙った。

 長い沈黙に痺れを切らせて、慶太がドアを叩いた。

 ドアを開け、二人の様子を一目見た慶太はただならぬ気配を感じた。
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