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黄昏異変 肉欲の奈落
第4章 春乱マン
「あら、もう朝かしら」
耳元でささやくユカリの声で浩二は眠りから醒めた。
眠たい目を開けると窓が白んでいた。
浩二はだらしなく浴衣を着てふらつく足で立ち上がり、レースのカーテンを開き、ガラス窓を開けた。
開け放った窓から澄み切った春気が流れ込み、火照った肌に心地よい。
窓の外には白い桜の花びらが風に舞っていた。
遠くからウグイスの鳴き声が聞こえる。
青く澄み渡る東の空。まだ雪の残る山の峰の向うに朝日が顔を出そうとしていた。
「浩二さん」
浩二が振り向くとそこには清楚な浴衣姿のユカリが立っていた。
先ほどまでの激しい情交を偲ばせるものはかすかに残るうなじの汗。
「春爛漫ね」
窓の外を見ながらユカリは浩二の肩に羽織をかけた。
慶太と早苗が二人に近づくと一陣の風が窓から吹き込んだ。
その春風に乗って、吹雪のような桜の花びらが四人を包み込んだ。
「さあ、露天風呂で汗を流そう」
浩二が明るくみんなを誘った。
「お腹もぺこぺこよ」
ユカリの声が続いた。
「性欲の次は食欲ね」
早苗の言葉に慶太の大きな笑い声が四人を包む。
「ワァハッハッハッ・・・・」
四人が去った部屋の隅に一輪の花が咲いていた。
花の名は「月下美人」
花言葉は「終わりなき快楽・・・・」
完
耳元でささやくユカリの声で浩二は眠りから醒めた。
眠たい目を開けると窓が白んでいた。
浩二はだらしなく浴衣を着てふらつく足で立ち上がり、レースのカーテンを開き、ガラス窓を開けた。
開け放った窓から澄み切った春気が流れ込み、火照った肌に心地よい。
窓の外には白い桜の花びらが風に舞っていた。
遠くからウグイスの鳴き声が聞こえる。
青く澄み渡る東の空。まだ雪の残る山の峰の向うに朝日が顔を出そうとしていた。
「浩二さん」
浩二が振り向くとそこには清楚な浴衣姿のユカリが立っていた。
先ほどまでの激しい情交を偲ばせるものはかすかに残るうなじの汗。
「春爛漫ね」
窓の外を見ながらユカリは浩二の肩に羽織をかけた。
慶太と早苗が二人に近づくと一陣の風が窓から吹き込んだ。
その春風に乗って、吹雪のような桜の花びらが四人を包み込んだ。
「さあ、露天風呂で汗を流そう」
浩二が明るくみんなを誘った。
「お腹もぺこぺこよ」
ユカリの声が続いた。
「性欲の次は食欲ね」
早苗の言葉に慶太の大きな笑い声が四人を包む。
「ワァハッハッハッ・・・・」
四人が去った部屋の隅に一輪の花が咲いていた。
花の名は「月下美人」
花言葉は「終わりなき快楽・・・・」
完