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黄昏異変 肉欲の奈落
第1章 女医 早苗
「あすは義男さんが来る日。うれしい。彰より調教がずっとお上手だから」
早苗によると母の日記には、月に一度義男という男が通ってきていた記録が綴られているというのだ。
「彰の前で調教される。彰もわたしの前で彼の奥様と。彰はわたしより由紀子さんの方が好き。あの嬉々とした顔。でもそれはいい。何故って、わたしも彰より義男さんが好き。彼の指先の動きを見ただけでわたし、狂う」
「ほかにもいろいろ。お読みになります」
「いいのかなあ、そんなことが書いてある日記を僕が読んで」
「彰はわたしにこんな世界を教え、こんな体にしたのに、調教の悦びを知ったわたしの体に決して手を出さない。
ただ、調教されるわたしを見ている。それが彰の楽しみ方。調教されるわたしを見ながら、別の女性と・・・。だから、わたしたち夫婦を繋ぎ止めるものは早苗だけになってしまった」
早苗は浩二の目をじっと見つめて頷いた。
「わかった。じゃあ、あとでお借りするよ」
物置にあった調教の道具。ビデオの映像。日記。
早苗はそれらの遺品を整理する中で、両親がSMの仲間とスワッピングしていたことを知ったという。
人は見かけによらないものだと浩二はつくづく思った。
「ここは調教部屋でもあったようです」
「調教部屋・・」
「道具は取り外されて物置に隠してありましたの」
浩二は遺品を物色した。
「カメラや録音機まであるんだね」
壁にかかったカーテンを開けると、一面の鏡張り。
浩二は天井を見上げていた。
見上げた天井には大きなフックがついていたのだ。
その時、早苗が緊張した声で語りだした。
早苗によると母の日記には、月に一度義男という男が通ってきていた記録が綴られているというのだ。
「彰の前で調教される。彰もわたしの前で彼の奥様と。彰はわたしより由紀子さんの方が好き。あの嬉々とした顔。でもそれはいい。何故って、わたしも彰より義男さんが好き。彼の指先の動きを見ただけでわたし、狂う」
「ほかにもいろいろ。お読みになります」
「いいのかなあ、そんなことが書いてある日記を僕が読んで」
「彰はわたしにこんな世界を教え、こんな体にしたのに、調教の悦びを知ったわたしの体に決して手を出さない。
ただ、調教されるわたしを見ている。それが彰の楽しみ方。調教されるわたしを見ながら、別の女性と・・・。だから、わたしたち夫婦を繋ぎ止めるものは早苗だけになってしまった」
早苗は浩二の目をじっと見つめて頷いた。
「わかった。じゃあ、あとでお借りするよ」
物置にあった調教の道具。ビデオの映像。日記。
早苗はそれらの遺品を整理する中で、両親がSMの仲間とスワッピングしていたことを知ったという。
人は見かけによらないものだと浩二はつくづく思った。
「ここは調教部屋でもあったようです」
「調教部屋・・」
「道具は取り外されて物置に隠してありましたの」
浩二は遺品を物色した。
「カメラや録音機まであるんだね」
壁にかかったカーテンを開けると、一面の鏡張り。
浩二は天井を見上げていた。
見上げた天井には大きなフックがついていたのだ。
その時、早苗が緊張した声で語りだした。