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黄昏異変 肉欲の奈落
第1章 女医 早苗
「浩二さんはわたしの思った通り倒錯した性を受け止めてくださいました。でも、まだ入口」
「まだ入口・・・。しかし、まったくそんな経験はないよ。SM小説を読んだ程度だ」
「いいえ、浩二さんは思ったとおりSよ。本能的にMとSは引付け合うようです。だから、母も浩二さんに」
「えっ、幸子さんも僕をSと・・・?」
「日記をお読みになれば分かります。そんな母に教えられて私も」
「僕がS・・・。まさか。僕はせいぜい軽いSさ」
「それならそれでいいの。SとMの関係は信頼し合い、愛し合い、お互いがそれを受け入れることから始まります。あとは、時間をかけて」
そう語る早苗の目は怪しい光を放ちながら浩二の視線を追っていた。
浩二は鞄の中をもう一度のぞいてみた。
「ウーン、待ってよ。早苗さん。なかなか難しいね」
いきなり本格的に「S」になれと言われても、出来るかな?
その夜、浩二は幸子の日記を借りると、早苗の家を後にした。
家に帰ると浩二は昔読んだSM本をパラパラとめくってみた。
小説の世界は拷問だ。
それに、SMにはそれなりの技術や作法があるようだ。
下手に真似をしたら早苗さんの体を傷つけかねない。
(あまり参考にならないな・・・)
しかし、なんという急展開。
早苗という若い肉体を手に入れたことがそもそも奇跡だった。
それが「M」だ、スワッピングだといった異常な世界に向かっていく。
疲れ果てた浩二はいつしか眠りに落ちた。
「まだ入口・・・。しかし、まったくそんな経験はないよ。SM小説を読んだ程度だ」
「いいえ、浩二さんは思ったとおりSよ。本能的にMとSは引付け合うようです。だから、母も浩二さんに」
「えっ、幸子さんも僕をSと・・・?」
「日記をお読みになれば分かります。そんな母に教えられて私も」
「僕がS・・・。まさか。僕はせいぜい軽いSさ」
「それならそれでいいの。SとMの関係は信頼し合い、愛し合い、お互いがそれを受け入れることから始まります。あとは、時間をかけて」
そう語る早苗の目は怪しい光を放ちながら浩二の視線を追っていた。
浩二は鞄の中をもう一度のぞいてみた。
「ウーン、待ってよ。早苗さん。なかなか難しいね」
いきなり本格的に「S」になれと言われても、出来るかな?
その夜、浩二は幸子の日記を借りると、早苗の家を後にした。
家に帰ると浩二は昔読んだSM本をパラパラとめくってみた。
小説の世界は拷問だ。
それに、SMにはそれなりの技術や作法があるようだ。
下手に真似をしたら早苗さんの体を傷つけかねない。
(あまり参考にならないな・・・)
しかし、なんという急展開。
早苗という若い肉体を手に入れたことがそもそも奇跡だった。
それが「M」だ、スワッピングだといった異常な世界に向かっていく。
疲れ果てた浩二はいつしか眠りに落ちた。