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秘密の部屋
第1章 ☆
それから智史と一緒に、何度か義父の家に遊びに行った。
庭いじりをしたり、私の好きな花も植えてもらったりと義父との関係は良好だった。
義父は会社で割といいポジションにいたのに、早めにリタイヤしたらしい。
「おかげで趣味の庭いじりも出来て楽しいんだよ。
仕事は楽しかったしやり甲斐もあったが、やはり時間に追われてね。
それに私らみたいな年寄りにいつまでも会社に居座られたら若い者も育たないしね。。。」
と、笑っていた。
「そんな。。。
お義父さまは、まだ50代でしょう?
まだまだお若いじゃないですか。」
「いやいや、やっぱり年には勝てないよ。
色々とね。。。(笑)」
「なんだか意味深ですね(笑)」
そんな冗談を言い合える間柄になれて私は嬉しかった。
義父とのおしゃべりを楽しんでる私を智史は優しく見守っていてくれた。
そして私の植えた花が咲いた頃、私達は入籍した。