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第3章 とし子の悲劇・第３部

日付が変わりまして、７月７日深夜２時過ぎのことでありました。

香川県警のパトカーが現場の露地の付近に止まっていまして、現場検証が行われていました。

義妹のカレシは、15センチの横キンブロックで頭を思い切り殴られて、刃渡りのするどいナイフでズタズタに切り裂かれて殺されていたので、遺体が激しく損傷していました。

鑑識警察官は、現場に残されていたショウコなどを探していましたが、容疑者の男がひとつ残らずに持ち去ったためにショウコを発見することができませんでした。

香川県警の捜査１課の刑事たちは再びあせりの色を見せていました。

現場から数百メートル先の露地にて…

桂一郎さんは、体をまるめて震えていましたので立ち上がることができませんでした。