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とし子の悲劇
第3章 とし子の悲劇・第3部
「武方さん!!アタシはクソッタレの家とはリエンしたのよ!!それなのにどうして他の女と一緒にラブホに入って行くところを見たとアタシに言いに来たのよ!?アタシはクソッタレの家がどないなろうと助けることはできんから…帰ってよ!!アタシは今バイト中なのよ!!」
「としこさん、こっちは困っているのだよぉ…せっかくとしこさんとひろむさんがお見合いをして結婚できたと言うのに…結婚をして半年もたたないうちに離婚をしてしまったら…困るのはこっちなのだよぉ。」
「困る困るって…一体何が困ると言うわけなのよ!?あんたもしかして、高額な成婚料を受け取っていないから困っていると言うわけなの!?何とか言いなさいよ!!」
「カネのことで困っているのではないのだよぉ…」
「ほんなら何に困ってはると言いたいのかしら!!」
「困っているのは、ひろむさんの両親の方なのだよ…としこさんが家出をしたから、家が困っていると言っているから…」
「あんたね!!義父母は義妹を甘やかすだけ甘やかしておいて、アタシが家の預金通帳を勝手に持ち出したことについてアタシを悪者にして家から追い出した…義妹がレイプされて亡くなった事件のあとになって家に娘がいなくなったから帰ってきてほしいと言ってワーワー騒いで『ごめんなさい!!帰ってきてください!!』だなんてズレているわよ!!」
「としこさん。」
「あのね!!アタシは今バイト中なのよ!!」
「分かってますよぉ…だけど、このままでは帰れないのだよぉ。」
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