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第4章 とし子の悲劇・第４部

2017年６月１日のことでありました。

アタシはこの時、出産を控えていまして体を大切にしなければならない時期に来ていました。

事件は、徳島県議会の一般質問の時に発生しました。

34歳の野党の女性議員さんが議長に質問中に、突然政府与党の男性議員がヤジを飛ばして来ましたので、女性議員さんは悲しくなりまして、質問席から離れてしまいました。

議会が終了してから数時間後のことでありました。

真佐浩さんは、徳島県庁を出たあと、日和佐の家に帰ろうとしていた時に突然数人の報道機関の記者に取り囲まれてしまいました。

「徳島新聞の県政担当のＡですが…」
「すみません、四国放送の県政担当のＢですが…」

真佐浩さんは、議会中に女性議員さんに対するヤジの問題で真佐浩さんがヤジを飛ばしたのではないかと報道機関の記者から問い詰められましたが、真佐浩さんは平然とした表情で車に乗って帰宅をしました。

しかし、次の日に徳島県議会で女性議員さんに『早く結婚しろ!!』とヤジを飛ばした議員は美波町選出の議員ではないかと言うニュースが朝から流れてきました。

美波町からは、真佐浩さんを含めまして３人の県議会議員さんがいますが、二人の男性議員さんは議長からの事情を聞かれまして『ヤジを飛ばしていない!!』『私はヤジを飛ばすようなことはしていない!!』と答えまして、否定しました。

６月９日のことでありました。

美波町から選出されました二人の議員さんはヤジを飛ばしていないことが明らかになりました。

真佐浩さん…いいえ、はぐいたらしくなったからクソッタレ真佐浩と書いておくわ…クソッタレ真佐浩はヤジを飛ばされてひどく悲しんでいる女性職員さんに謝罪をする機会をズルズルと先伸ばしにしていたので、次第に追い詰められていました。