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第4章 とし子の悲劇・第４部

９月７日のことでありました。

じいやんが、県議会が起こした最高裁判所でクソッタレに対しての損害賠償訴訟を回避させたことについて、世間の批判がいっそう強くなっていました。

桂一郎さんは、クソッタレの家に突然やって来て、芹華さんに対してクソッタレのじいやんが供託金名目で借り入れた2000万円を返すのか返さないのかと凄んだのでありました。

芹華さんは、泣きそうな声で2000万円を払うゆとりがないことを言いました。

しかし、桂一郎さんとしてはこのまま手ぶらで帰るわけには行かないと言いまして、恐ろしい目で芹華さんをにらみつけていました。