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第1章 とし子の悲劇

「ただねぇ…実際に結婚がしたいと言ってもね…相手がいないとできないし…結婚相手を見つけようとしても、条件がより厳しくなるし…」
「何なのですかその言い方は!?やっぱり反対しているじゃないですか!?」
「反対はしていないよぉ…難しいのではないのかなと言っただけなのだよぉ…」
「どっちも同じだ!!あんたは否定的な意見しかないのですね!!」
「何を言うのだね!!桂一郎さんが恋人さんができてお付き合いをしていたが、ふられたりプロポーズを断られたりして傷ついて、働けなくなったら困ると思って言っているのだよ!!それに、おとーさんとおかーさんも桂一郎さんが恋人さんにふられた時に傷ついているのを見るのがつらいから心配しているのだよ!!」
「あんたは否定的な意見しかないと言うことは、親のカタを持っているようだな!!」
「何なのだねその言い方は!?」
「それじゃあ、親のカタをもっていないのならば何なのですか!?うちの親とどう言うつながりがあると言うのですか!?」