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第1章 とし子の悲劇

８月25日のことでありました。

アタシは、クソッタレの家で暮らして行くことに限界だと判断したので、自分の衣服とメイク道具を全部取り出して、荷造りをしていました。

アタシは、クソッタレの家に居続けていれば、恐ろしい事件に巻き込まれて殺されてしまうかもしれないと思っていたので、荷造りが終わったらすぐに持ち出して逃げることにしました。

アタシは、荷造りが終わった後ボストンバックと赤茶色のバッグを持ってクソッタレの家から逃げ出しました。

クソッタレの家を飛び出した後、アタシは新居浜のデリヘル店の事務所の中にあります個室の待機部屋で仮暮らしをすることになりました。

アタシが家を出ようとしていた時、義父は台所でグデングデンに酒に酔って眠っていました。

桂一郎さんは、前夜から夜遊びに行ったまま帰宅していませんでした。

健一郎さんも、家に帰らない日が続いていました。

アタシは、これ以上居つづけたら殺されてしまうと決めつけたあとボストンバックと赤茶色のバッグを持ってクソッタレの家から逃げ出しました。