この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
とし子の悲劇
第1章 とし子の悲劇

アタシは、クソッタレの家から逃げ出したあと丹原の商店街の裏手にあります借家へ行きました。
借家に着いた時、借家の住人全員が家財道具を次々と運送屋さんのトラックに積み込んでいる様子を見たので、一体何があったのか、大家さんに聞いてみました。
そしたら、大家さんはここはじきに売り地になるとアタシに言いましたので、もしかしたら、禎二さんの奥さんがレイプされて亡くなった事件が起因しているのではアタシは思っていました。
7月4日に禎二さんの奥さんがレイプされて亡くなった事件の2日後に、借家の住人3世帯が賃貸契約を解除して違う場所へ引っ越しをしていたことが明らかになりました。
あのレイプ事件が原因で、借家の住民のみなさまの不安がさらに拡大していたので、大家さんは苦渋の決断をしたのだとアタシは思っていました。
丹原を出たアタシは、ボストンバックと赤茶色のバッグを持って、足早に新居浜市内へ逃げることにしました。
この日は、フジグランのバイトはお休みでありましたので、午後のサークルKのお仕事に出まして、夜は新居浜のデリヘル店のお仕事に行く予定になっていました。
そんな時でありました。
アタシがバイトをしている西条済生会病院前のサークルKに、武方さんが泣きそうな表情で、アタシのところへやって来ました。
武方さんは、経営している会社の従業員さんが二人やめてしまいましたので、このままではアサヒビールから委託契約を打ち切られてしまうと泣きながらアタシに言いまして、助けてくれと求めていました。
アタシは、新しく来ましたお弁当を陳列ケースにならべる仕事をしながら武方さんにこう言いました。
借家に着いた時、借家の住人全員が家財道具を次々と運送屋さんのトラックに積み込んでいる様子を見たので、一体何があったのか、大家さんに聞いてみました。
そしたら、大家さんはここはじきに売り地になるとアタシに言いましたので、もしかしたら、禎二さんの奥さんがレイプされて亡くなった事件が起因しているのではアタシは思っていました。
7月4日に禎二さんの奥さんがレイプされて亡くなった事件の2日後に、借家の住人3世帯が賃貸契約を解除して違う場所へ引っ越しをしていたことが明らかになりました。
あのレイプ事件が原因で、借家の住民のみなさまの不安がさらに拡大していたので、大家さんは苦渋の決断をしたのだとアタシは思っていました。
丹原を出たアタシは、ボストンバックと赤茶色のバッグを持って、足早に新居浜市内へ逃げることにしました。
この日は、フジグランのバイトはお休みでありましたので、午後のサークルKのお仕事に出まして、夜は新居浜のデリヘル店のお仕事に行く予定になっていました。
そんな時でありました。
アタシがバイトをしている西条済生会病院前のサークルKに、武方さんが泣きそうな表情で、アタシのところへやって来ました。
武方さんは、経営している会社の従業員さんが二人やめてしまいましたので、このままではアサヒビールから委託契約を打ち切られてしまうと泣きながらアタシに言いまして、助けてくれと求めていました。
アタシは、新しく来ましたお弁当を陳列ケースにならべる仕事をしながら武方さんにこう言いました。

