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第1章 とし子の悲劇

「真剣に考えているよぉ…」
「だったら、早いうちに対策を取りなさいよ!!」
「再就職の世話はするよ…だけどね、うちの会社の従業員さんたちは一度出向を経験をしていて…」
「従業員さんたちをそのようにしたのはあんたが全部悪いのでしょ!!」
「他に行くところがないのだよぉ…従業員さんたちを受け入れてくださる事業所がないのだよぉ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わね!!それはあんた自身がまねいた不測の事態なのだからあんた自身で解決しなさいよ!!あんたは最初から生まれた時から経営力が全くないバカなのよ!!従業員さんを養う資格もないバカに会社経営なんてつとまるわけなんてないわよ!!あんたは遅くに生まれたひとり息子だからお父さんの代の時に築き上げた財産を食いつぶすだけ食いつぶしたのでしょ!!自分勝手なまねばかり繰り返しておいて助けてくれだなんてムシのいいことばかりを言わないでよ!!アンタね!!亡くなったお父さまの墓前の前で、土下座をして心の底からあやまりなさいよ!!お父さまの墓前にお線香をたむけることもよぉできんのかしら!!｣

アタシは、武方さんに怒鳴り付けた後に、奥の部屋へ逃げて行きました。