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第1章 とし子の悲劇

(ガツーン!!ガツーン!!)

武方さんは、従業員さんたちをグーで殴った後に震えるこぶしをふりあげまして、思い切り怒ったのでありました。

「何や!!もういっぺん言ってみろ!!オドレら!!河原津漁港でおんまくお見合いの時に一緒に行事に参加をしていた信金の女性職員さんが恥ずかしい姿にされた上にボロボロに傷ついて亡くなったのだぞ!!なのにオドレらは悲しいとは想わないのか!?オドレらの恋人やお嫁さんやお姉さんや妹が同じような悲劇に遭った時、悲しいとは思わないのだな!!分かった!!オドレらの雇用保険の証書はな、今しがた全部破棄した!!退職金の証書も破棄したから!!再就職したいのであれば、自分たちの力だけでしろ!!オドレらが行くところが他にないから助けてくれと言うてビービービービービービービービービービービービービービービービー泣きよったから私が助けてあげたのに、待遇の不満をズケズケ言いやがった上に河原津漁港で信金の女性職員さんをボロボロに傷ついて亡くなるまでレイプしたのだからな!!今からこの会社は裁判所に破産宣告を申請した後に廃業にするから…働きたいと言うのだったら親に頼んでどうにかしてもらえ!!もうワシはオドレらとはなんの関係もなくなったから…ロッカーの中身を全部取り出して整理したらとっとと出て行け!!ああ…やってられるかこななボロ会社なんか…｣

武方さんは怒った表情で会社を飛び出して行く際に『従業員たちがナマクラだから会社がつぶれたのだ!!』と怒鳴り散らしていました。

それを聞いた従業員さんたちは『武方のクソバカを殺してやる!!』と激怒していました。

雇用保険の証書を出してもらえなかったその上に、退職金も１円も出なくなった…

従業員さんたちの中でくすぶり続けていた不満がさらに高まったので、従業員さんたちがより過激な行動に走ってしまう恐れが出始めていました。