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とし子の悲劇
第2章 とし子の悲劇・第2部

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7月6日のことでありました。
家のダイニングにて…
テーブルの上には、白いごはんとみそしるとアジの開きときんぴらごぼうとひじきが置かれていまして、テーブルの真ん中にはたくあん漬けが盛られている大皿が置かれていました。
食卓には、アタシと章介と義父母と義姉がいました。
義父は、読みかけの中国新聞をひざの上に置いてから、にこやかな声で義母に言いました。
「そうだ、矢掛町(岡山県)のマスザキさんの家の長男さんが先月の大安吉日の日曜日に恋人さんにプロポーズをしたそうだよ。」
「あらまあ、おめでたいわねぇ…マスザキさんの長男さんは36歳だったわね…やっとマスザキさんの家にお嫁さんが来てくれるので、ご夫婦も大喜びになっているわねぇ。」
「そうだな…マスザキさんの長男さんの挙式披露宴のことだけど…一生に一度のことだから、豪華にふんぱつしてあげようかな?」
「そうねえ…」
義母は、声をややにごして義父にこう言ったのでありました。
7月6日のことでありました。
家のダイニングにて…
テーブルの上には、白いごはんとみそしるとアジの開きときんぴらごぼうとひじきが置かれていまして、テーブルの真ん中にはたくあん漬けが盛られている大皿が置かれていました。
食卓には、アタシと章介と義父母と義姉がいました。
義父は、読みかけの中国新聞をひざの上に置いてから、にこやかな声で義母に言いました。
「そうだ、矢掛町(岡山県)のマスザキさんの家の長男さんが先月の大安吉日の日曜日に恋人さんにプロポーズをしたそうだよ。」
「あらまあ、おめでたいわねぇ…マスザキさんの長男さんは36歳だったわね…やっとマスザキさんの家にお嫁さんが来てくれるので、ご夫婦も大喜びになっているわねぇ。」
「そうだな…マスザキさんの長男さんの挙式披露宴のことだけど…一生に一度のことだから、豪華にふんぱつしてあげようかな?」
「そうねえ…」
義母は、声をややにごして義父にこう言ったのでありました。

