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純愛ハンター
第7章 裁き7、逆襲の玲子
「私の提案にアンタが首を盾に振らなかったら、私はアンタがこのまま一生この場所で大勢の男たちに弄ばれる事に関して保証は出来ない…いいね?」
「あ…う…ううっ…は、はい…」

…そして玲子の提案は“おじさま”に認められ、お嬢も玲子の提案に乗るほかなく…
玲子とお嬢は社会的には行方不明になったまま、しばし北島の助手を勤めながら徹底的な教育を施された。
それから数年後に『純愛ハンター』としての独立を認められた玲子とお嬢は、晴れて事務所開きをするに至ったのだった………。


「…喉元過ぎれば熱さ忘れる…アンタのそういう所…私は大好きだよぉ?お嬢…」

玲子はお嬢への復讐心を翻した時の事を懐かしげに思い起こすと、あらためてデスクのヘリに腰をかけた。

「誰なんだっ…!私自身も恨みを抱いていてなおかつ玲子が復讐したい相手…そんな奴、全っ然思い浮かばないんだよっ…!」

お嬢は苛立ちを隠せず、両手でグシャグシャと長い髪をかきむしった。

「あの時…純愛ハンターに引きずり込んだお嬢がビビッて大人しくなっちまった時にはかなりの失望を覚えたもんさ…でもね、三つ子の魂百までとはよく言ったもんだよ」
「話をはぐらかすなっ…!いったい誰なんだっ!言えよっ!」
「お嬢…二択だ…」
「は…?」
「もしもアンタが次の復讐ターゲットを無事地獄に落とす事が出来れば、これまでの契約違反は帳消しにしてやるよ…全て私の指示って事でね」
「もうそんな事はどうだっていいんだ!さっさと………」

お嬢がそう言いかけた瞬間…
ピーンポーン…!

「ほらぁ、次の依頼者さまがおいでなすったよ!ふふ…楽しみだねぇ…」
「………!」

事務所のチャイムが鳴らされた。
お嬢のうなじからは大量の脂汗が流れ落ち、背中を伝って腰までをグッショリと不快に濡らしていた…。


裁き8、『マイスイートホーム』につづく。
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