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純愛ハンター
第10章 裁き10(最終回)、純愛という名のエンターテイメント
「今回のストーリーは秀逸でしたね…これまでに無い新たな試み…憎しみの連鎖ならぬ赦しの連鎖ですか…」
「えぇ、“おじさま”たちは人類の発展の核として“憎しみ”を操って何百年もこの世界を裏から支配して来たとはいえ、そろそろ新しい種類の感情エネルギーも必要かと思い、“赦し”の可能性を提案させて頂きました…」
「新しいエネルギー“赦し”ですか…なるほどねぇ…」
「“赦し”のエネルギー…“おじさま”はいかが思われましたか?」

すると男性は顔にシワを寄せてニッコリと微笑むと、

「青臭いね!」

通る声で、なおかつ嗜めるような口調で言った。
すると女はビクっ…と肩を震わせ、顔を引きつらせると、

「で…すよねぇ…」

そう慌てて同調した。
その緊張感は両側に立つ男たちにも伝播し、一同は固唾を飲みながら“おじさま”の次の言葉を待った。

「…“憎しみ”は“憎しみ”以外の何も生まない…だからこそ私の一族は、決して“憎しみ”を絶やさぬようこの何百年も各国のトップに教育して来ましたし、その“憎しみ”によって彼らも国家のトップたらしめた訳です…それは何度も貴女に言って聞かせましたよね?」
「は…はいっ…」
「仮に“赦し”が広く伝播してしまったとしたら…それはもはや人間ではありません!今回のこのストーリーは…この映像はとても…彼らの教育に良くない…!」

女は、引きつった笑顔を必死で保っていた。
“おじさま”は少々の怒気を含ませ、さらにこう続けた。

「“赦し”は人間の本能に反してるんです!ハッキリ言うと“赦し”は人間の心に与える快感が弱い!そして“憎しみ”は快感が強い!“正義”をパッケージして悦に入ればなおさら“憎しみ”の快感は強くなって長持ちする…これが…人の本能にかなった感情なんです!」
「あ、あのですね…」

女は………ヘソの下に力をグっ…と込めて、気持ちを奮い立たせて次の言葉を吐こうとするが、

「しかし…!」

“おじさま”がそう叫ぶと、一同はビクっ…!と露骨に身体を震わせた。
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