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純愛ハンター
第2章 裁き2、ブスになる魔法
「ええと…武ラヴィアンローズさんが仮にお笑い担当だとして、ここまでブ…あの、ビジュアルが酷過ぎる理由をお聞かせ願えますか?」
「ここまでだらしないブ男さんが新メンバーでは、これまで『REAL☆スタァ』を支えて下さったファンに失礼だとお思いになりませんでしたか?」
「バラエティのドッキリ的な企画とかじゃなかったとしたら、こんなにブサイクな方が正規メンバーなのは夢を売るお仕事として問題あると思いませんか?」
次々と情け容赦ない質問が飛び交った。しかし二宮はスタッフの命令通り、
「じ、自分で…志願して…入りました…加入出来て嬉しいです…」
記者と目を合わられずに下を向き、絞り出すようにそう答えた。
その怯えた態度は記者たちの反感を買い、かえって怒号は飛び交い会見は大混乱に陥った。
それを制するように和樹サンダーボルトが、
「武ラヴィアンローズはもう『REAL☆スタァ』の一員なんです…!彼を責めると言う事は僕たち5人が責められてるも同然なんです!」
と発言するも混乱は全く収まらず…
スタッフによって会見が中断されると、二宮はメンバーたちとともに会見場のソデから下がっていった。
そして二宮が案内されるままに楽屋へ入ると、
「あ、痛っ…ぶふっ!」
背後から突然蹴りを入れられ、椅子を次々なぎ倒しながら床へ倒れ込んだ。
…その様子を、楽屋の壁際に並べられたパーティションの隙間の向こう側から、玲子と野波が覗き見ていた。
「信じられない…本当に奴が『REAL☆スタァ』の一員になっちゃうなんて…」
「だから言ったろ?アンタはアイドルと付き合ってたんだって」
二宮が恐る恐る振り返ると、背後には『REAL☆スタァ』の5人とダンサー風の長身スタッフたちが仁王立ちで睨み付けていた。
「テメェ、コレ…どういう事だよ!ざっけんなよ!たった30分で俺らの評判落としやがって!」
メンバーいちのベビーフェイス『誠サンシャインオブラブ』がスマホを突き出すと、そこには200を超える二宮を揶揄するスレッドが乱立し…さらにMAD動画や『REAL☆スタァ』の名曲をもじった替え歌がネット上に大量にアップされている検索結果が表示されていた。
顔面蒼白の二宮に、リーダーの和樹サンダーボルトが近づくと…
「あう…痛っ…!」
汗で散り散りの二宮の前髪をワシ掴みにした。
「ここまでだらしないブ男さんが新メンバーでは、これまで『REAL☆スタァ』を支えて下さったファンに失礼だとお思いになりませんでしたか?」
「バラエティのドッキリ的な企画とかじゃなかったとしたら、こんなにブサイクな方が正規メンバーなのは夢を売るお仕事として問題あると思いませんか?」
次々と情け容赦ない質問が飛び交った。しかし二宮はスタッフの命令通り、
「じ、自分で…志願して…入りました…加入出来て嬉しいです…」
記者と目を合わられずに下を向き、絞り出すようにそう答えた。
その怯えた態度は記者たちの反感を買い、かえって怒号は飛び交い会見は大混乱に陥った。
それを制するように和樹サンダーボルトが、
「武ラヴィアンローズはもう『REAL☆スタァ』の一員なんです…!彼を責めると言う事は僕たち5人が責められてるも同然なんです!」
と発言するも混乱は全く収まらず…
スタッフによって会見が中断されると、二宮はメンバーたちとともに会見場のソデから下がっていった。
そして二宮が案内されるままに楽屋へ入ると、
「あ、痛っ…ぶふっ!」
背後から突然蹴りを入れられ、椅子を次々なぎ倒しながら床へ倒れ込んだ。
…その様子を、楽屋の壁際に並べられたパーティションの隙間の向こう側から、玲子と野波が覗き見ていた。
「信じられない…本当に奴が『REAL☆スタァ』の一員になっちゃうなんて…」
「だから言ったろ?アンタはアイドルと付き合ってたんだって」
二宮が恐る恐る振り返ると、背後には『REAL☆スタァ』の5人とダンサー風の長身スタッフたちが仁王立ちで睨み付けていた。
「テメェ、コレ…どういう事だよ!ざっけんなよ!たった30分で俺らの評判落としやがって!」
メンバーいちのベビーフェイス『誠サンシャインオブラブ』がスマホを突き出すと、そこには200を超える二宮を揶揄するスレッドが乱立し…さらにMAD動画や『REAL☆スタァ』の名曲をもじった替え歌がネット上に大量にアップされている検索結果が表示されていた。
顔面蒼白の二宮に、リーダーの和樹サンダーボルトが近づくと…
「あう…痛っ…!」
汗で散り散りの二宮の前髪をワシ掴みにした。