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純愛ハンター
第2章 裁き2、ブスになる魔法
「早くしないと捕まっちゃうよぉ…?ってかさぁ…?コレ見て!」
「なっ…?」

野波が二宮にスマホを突き付けると、そこには…

【武ラビアンローズ、美人過ぎる女性マネージャーに暴行 実況中継】

2人のやり取りがリアルタイムで配信されている動画に、すでに大量のコメントが付けられていた…!

「途中から録ってたの…アンタが『REAL☆スタァ』から逃げれたとしても、ネット上では一生ずぅ~っとアイドル扱いされるようにね…ふふふっ!」

それを目にした二宮は、

「あああぁぁ…うあぁぁっ…!あはぁ…うひゃあぁぁぁぁ~っ!」

人の発するものとは思えぬ叫び声を上げながら楽屋を飛び出していった。

「あははははっ!玲子さんのシナリオ最高っ…!」

だが、その数分後。
別の楽屋の前に人だかりが出来ている事に気付いた野波が、恐る恐るその楽屋の中を覗き込むと…

「えぇっ!ウソぉっ…?」

腰紐を照明器具に括り付けた二宮が首吊り自殺を図り、ブラーン…と不気味に揺れて動かなくなっているのが見えた…。

「あっ…し…死んでる…?コレ…」
「…もうコレで、アンタの事を『ブス』だなんて言う男はこの世に存在しないわね」

腰を抜かしてその場にへたり込んだ野波の背後から、玲子がそう声をかけた。

「れ、玲子さん…あの…コレって…死んでる…んですか…?」
「ワイドショーじゃどんな風に扱われるのかしらねぇ?」
「し…死んでるかどうか聞いてるんですけど…」
「死んだんじゃないのぉ?ね、無事に復讐完了したんだし事務所で祝杯でも上げない?」
「い、いえ…結構です…」
「どうして?祝杯ぐらいあげましょうよぉ!」

すると野波は…真っ赤に充血した目に涙を溜めながら玲子を睨み付けると、

「大切な元カレ殺されて…乾杯なんて気持ちになれませんっ!」

ドスのきいた小声でそう言った。
玲子が野波の頭を撫でようとそっと手を差し出すと、

「帰ります…」

野波はそれを振り払ってその場から立ち去ろうとした。

「野波さん、他言無用よ…イイ?」
「分かってます…」
「いつか………信じられる男に出会えるとイイわね」

野波は玲子を不快そうに一瞥すると、砕けたヘアクリップを拾ってその場を後にした。
翌日、ファニーズ事務所から【武ラビアンローズ、病気療養のため活動休止のお知らせ】というニュースが発表された。
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