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純愛ハンター
第4章 裁き4、暴力なきDV
「その本、ゴーストライターが書いてるやつですけど参考文献に使っても大丈夫なんですかね?」
「えっ?」
渡辺美樹は一昨年、仕事の調べ物で訪れていた図書館で突然長身のホスト風の男に声をかけられた。渡辺は、勤めていたテレビ制作会社のが番組内で引用する参考文献を借りに来ていた所だった。
図書館に似つかわしくない男がそんな風に声をかけて来た事に驚いた渡辺は、目を見開いて固まってしまった。
「あ、いきなりスイマセン…ずっと実用書コーナーで本を探してらっしゃったのとジーパンで髪まとめて動きやすい格好されてるのと、雰囲気からしてテレビ関係の方が参考文献探してるのかなぁ?って思って…つい」
「そ、その通りですけど…?良くそんなトコまで…」
「あ!何でそんなに観察しちゃったかって言うと、綺麗な人だなぁって思ってずっと見とれてたもんで…」
「えーっ?クスっ…あなた、どういう人なんですか?」
「僕ですか?毎日図書館に昼寝しに来ている文学青年です」
「プっ…ふふっ…おかしい!久々ウケた…あはははっ!」
上下黒のスーツに胸元の開いたワイシャツに肩までの茶髪と、一見してチャラそうでありながらも、男の鋭い観察眼とウイットに富んだ会話に渡辺は一瞬で親近感を抱いた。
早速飲みに誘われた渡辺は、数年間恋人がいなかった事と巧みに男のペースに乗せられた事で、
「あっ…あぁ~っ!スゴいぉっ!こんなスゴいの初めてぇ…奥に…奥に当たってるのぉ…あ!ダメっ!またイッちゃうぅ…!」
その日のうちに肉体関係を持った。
「ねぇ、あなた仕事何してるの…?」
「ホストです」
「あ…そう…」
男の職業を知った渡辺は、もし男が店に通うように誘ってきたり金の無心をしてきたらスッパリ縁を切ろう…そしてこの晩の出来事は良い思い出にしよう…と心に決めて男と別れた。だが、
『ガード下に面白おかしい店見つけたんで近々飲みに行きませんか?』
『深夜番組のクレジットで美樹さんの名前発見!お疲れっス!』
『美樹さんが苦手なラム肉を美味しく食べさせる店行ったんですけど、今度チャレンジしません?w』
男からは他愛ない日常会話や飲みの誘いのメールが来るだけで何の要求もされず、そんな付き合いを続けているうちに渡辺はすっかり男に心を寄せはじめていた。そしてある晩、
「美樹さん…今日もすごく良かったよ」
「私も…凄く気持ちよかった…」
「えっ?」
渡辺美樹は一昨年、仕事の調べ物で訪れていた図書館で突然長身のホスト風の男に声をかけられた。渡辺は、勤めていたテレビ制作会社のが番組内で引用する参考文献を借りに来ていた所だった。
図書館に似つかわしくない男がそんな風に声をかけて来た事に驚いた渡辺は、目を見開いて固まってしまった。
「あ、いきなりスイマセン…ずっと実用書コーナーで本を探してらっしゃったのとジーパンで髪まとめて動きやすい格好されてるのと、雰囲気からしてテレビ関係の方が参考文献探してるのかなぁ?って思って…つい」
「そ、その通りですけど…?良くそんなトコまで…」
「あ!何でそんなに観察しちゃったかって言うと、綺麗な人だなぁって思ってずっと見とれてたもんで…」
「えーっ?クスっ…あなた、どういう人なんですか?」
「僕ですか?毎日図書館に昼寝しに来ている文学青年です」
「プっ…ふふっ…おかしい!久々ウケた…あはははっ!」
上下黒のスーツに胸元の開いたワイシャツに肩までの茶髪と、一見してチャラそうでありながらも、男の鋭い観察眼とウイットに富んだ会話に渡辺は一瞬で親近感を抱いた。
早速飲みに誘われた渡辺は、数年間恋人がいなかった事と巧みに男のペースに乗せられた事で、
「あっ…あぁ~っ!スゴいぉっ!こんなスゴいの初めてぇ…奥に…奥に当たってるのぉ…あ!ダメっ!またイッちゃうぅ…!」
その日のうちに肉体関係を持った。
「ねぇ、あなた仕事何してるの…?」
「ホストです」
「あ…そう…」
男の職業を知った渡辺は、もし男が店に通うように誘ってきたり金の無心をしてきたらスッパリ縁を切ろう…そしてこの晩の出来事は良い思い出にしよう…と心に決めて男と別れた。だが、
『ガード下に面白おかしい店見つけたんで近々飲みに行きませんか?』
『深夜番組のクレジットで美樹さんの名前発見!お疲れっス!』
『美樹さんが苦手なラム肉を美味しく食べさせる店行ったんですけど、今度チャレンジしません?w』
男からは他愛ない日常会話や飲みの誘いのメールが来るだけで何の要求もされず、そんな付き合いを続けているうちに渡辺はすっかり男に心を寄せはじめていた。そしてある晩、
「美樹さん…今日もすごく良かったよ」
「私も…凄く気持ちよかった…」