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完熟の森
第14章 雫の別れ
「克(スグル)…どうしたの?突然…」


男は部屋に入ってきた。


「どうしたのって、この間の電話で別れたいって言ったじゃないか!

ん…そのガキは誰だ?」


男は僕の存在に気づいた。


すると雫はとんでも無い事を言い出した。


「克…私…彼と付き合ってるの。それが別れたい理由」


雫は僕の腕にしがみついた。


おいっ!?


どういう展開だよ!

僕はかなり慌てた。


なのに顔は笑った。


咄嗟に雫に合わせたんだ。




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