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完熟の森
第15章 変化
慎重にホイルから金時芋を取り出し、二つに割った。


中から真っ黄色な艶々とした芋が湯気をあげていた。


「ねっ、食べてみて」


雫が目を輝かせて、僕を見た。


僕はふうふうと何度かしてから一口かじってみた。


熱くて濃厚な甘い芋だった。


「あっつい!けど美味しい」

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