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完熟の森
第15章 変化
「どうした?」


「えっ?あっ千晶の席で千晶が校門通るの見ようかと思ってたの」


可愛いな。


「途中まで、一緒に帰ろう」




「あ、うん」


理音は立ち上がり、僕は自分の机から忘れていたノートを出した。


「行こうか」


理音の手を取り、教室を出た。


その時、教室から微かにカタンと音がした。


僕はもう一度教室を覗いたが、何も変わりはなかった。




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