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完熟の森
第26章 雫と家族と僕
「でも、世間はそんなふうに見ないわ。

ご近所の人に見られたら、何て言われるか…」


「言わせとけよ。関係ないだろ」


「関係あるわよ。私達家族なのよ!」


母さんは泣き出した。


「ごめん…俺…雫の所に行くよ。なるべく近所では買い物しないから」


「出てくの?」


「・・・・・・」


とそこへ父さんが帰ってきた。



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