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完熟の森
第26章 雫と家族と僕
でも母さんはキレなかった。


「千晶は学生なんだから、勉強してればいいの。三年生でしょ。大学はどうするの?」


「大学は行かせてくれるなら行きたい。

勉強はしてる。成績上がったろ?
雫が時々教えてくれてる。

彼女、Y大卒業してるから、塾の先生よりよっぽどいいよ。

学生同士付き合うよりよっぽど雫と付き合う方がメリットがあるよ」


僕は自信たっぷりに言った。




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