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完熟の森
第29章 最高のシチュエーション
雫は座ったまま振り返り、チラッと僕を見た。


それから五分くらい仕事をして、パソコンを消し、僕の足を持ち上げソファーに座った。

そして、持ち上げた足を雫の膝に置き脛を撫でた。


「ねえ、海に行こうか」


「えっ、海?いつ?」


「今からよ」


「今から行ったら夕方じゃないか?」


「だからいいんじゃない。日に焼けない」


「たまにはいいか」


「そうよ!勉強には息抜きも必要」


そう言って僕の脛をパシンと軽く叩いた。


僕は起き上がり、にっこり笑った。


なんか心が軽くなった。



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